訪問看護事業所・医療者のみなさま
訪問看護総合支援センター開設の背景
愛知県県地域保健医療計画には、在宅医療提供体制の整備が掲げられ、訪問看護ステーションなどのサービス提供基盤の充実や退院時から看取りまで切れ目のない在宅療養体制の確保を目指すことが示されています。
また、日本看護協会は「2025年に向けた看護の挑戦 看護の将来ビジョン いのち・暮らし・尊厳を まもり支える看護」を公表し、「看護職が目指す地域包括ケアの姿は、どのような健康状態であってもその人らしく暮らすことのできる社会の構築であり、全世代型の地域包括ケアである」としています。
そのなかで国内の訪問看護ステーションは、2010年5,674カ所から10年後の2020年には11,245カ所まで増加しています(厚生労働省:介護給付費実態調査統計 各年9月) 。しかしその一方で、毎年新規開設数の約1割に相当する事業所が経営難や人材不足により休止や閉鎖に追い込まれる状況にあります。さらに人材不足は訪問看護師が教育・研修を受ける機会を縮小し、より質の高い訪問看護提供への基盤整備を妨げる可能性が否めません。
今後、訪問看護体制を整備し、安定的に質の高い訪問看護を提供するためには、訪問看護ステーションの機能強化と経営の安定化が必要です。訪問看護総合支援センターは、これらの課題に一体的かつ総合的に取り組む拠点となるために開設されました。
県民への訪問看護の周知・支援
●県民のみなさまへ 、全世代型の地域包括ケア推進に向け、ホームページなどを活用して訪問看護サービスの概要について情報発信しています。
●訪問看護の利用に関し、県民の皆様からの疑問や相談等に関する電話へ対応いたします。
訪問看護ステーションからの相談対応
当センターでは、訪問看護等在宅ケアを提供する場合に感じる様々な疑問・質問に訪問看護経験者がお答えする相談窓口を開設しました。
質問やご意見等あればお気軽にお問い合わせください。
相談内容によっては、2週間程度のお時間をいただくことがあります。
相談対応日 月~金曜日 10時~16時(祝日を除く)
訪問看護師の養成・人材育成:教育研修体制の構築
●教育センター・ナースセンターと連携し、 訪問看護師対象の研修を企画していきます。
●新たに訪問看護師を目指される方へは、入門者編の研修プログラムを企画・運営します。
●すでに活躍されている訪問看護師の方が段階的に質・専門性を高めていける研修プログラムを企画し、提供していきます。
主な研修
●訪問看護師養成のための研修
●在宅領域での看護実践能力を高めるための研修(クリニカルラダーを考慮)
●訪問看護管理者を対象とした研修
●訪問看護ステーションへの出前講座
専門看護師や認定看護師を講師とし、ご希望のテーマに合わせて学習会を開催します(無料)
愛知県内で開催される訪問看護師対象の研修はこちら↓↓
訪問看護ステーションの質向上:訪問看護第三者評価体制の構築
●愛知県看護協会は、申請のあった県内の訪問看護ステーションの運営等を第三者の立場から評価し、一定基準を満たすことが認められた訪問看護ステーションを『認定』する制度を始めます。
●第三者評価の目的は、訪問看護ステーションが組織的に看護を提供するための基本的な活動(機能)が適切に実施されているかを評価することです。
●第三者評価は、書面審査と訪問審査により行います。
●第三者評価の審査には、一般社団法人全国訪問看護事業協会の『訪問看護ステーションにおける事業所自己評価のガイドライン 第2版』の評価項目を活用させていただきます。
●書面審査では、受審施設より提出された「施設基本情報調査」と「自己評価調査」の審査を行います。
●訪問審査では、所定の教育を受けたサーベイヤーが訪問し、評価項目に従って根拠に基づく客観的な評価を行います。
●認証されたステーションには認定証を発行し、あわせて県民の方々に向けてホームページ上で施設名を紹介させていただきます。
訪問看護領域の人材確保
愛知県ナースセンターと連携し、以下の事業を行います。
●プラチナナースへの教育
臨床経験が豊富な定年退職前後の看護職が訪問看護の即戦力として活躍できるよう、教育プログラムを
提供し、人材確保につなげます。
●その他、訪問看護領域の人材確保につながる事業
看護師国家資格取得後の新卒看護師が訪問看護師になるための支援の準備をしています。
詳しくはこちら 



新卒訪問看護師育成プログラム(平成29年度版)

訪問看護ステーションの経営基盤整備支援
地域連携・ネットワーク化の推進
●準備中
看護小規模多機能型居宅介護の設置支援、相談支援
●看多機の周知
●県内の訪問看護管理者の看多機開設に関する課題の検討
●看多機開設及び運営に関する相談対応
●看多機とは
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