教育課程の概要
1.愛知県看護協会認定看護師教育の沿革
日本看護協会は、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護実践のできる認定看護師を社会に送り出すことにより、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上を図ることを目的に認定看護師制度を発足させた。
愛知県看護協会では、日本看護協会認定看護師制度に基づき、会員からの要請に応えて、2005年10月に摂食・嚥下障害看護認定看護師教育課程を開設した。続いて、2009年4月には脳卒中リハビリテーション看護認定看護師教育課程を、2013年には訪問看護認定看護師教育課程を開設し、高齢社会を支える看護職の質向上を目指した認定看護師の育成を行っている。
2.愛知県看護協会認定看護師教育の教育理念
高度専門化する保健・医療・福祉の現場において、看護師は質の高いケアの提供が望まれている。訪問看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護実践を提供することの出来る認定看護師を社会に送り出すことにより、看護現場における看護ケアの広がりと看護の質の向上に寄与する。
3.愛知県看護協会認定看護師教育の教育目的
訪問看護分野において、熟練した看護技術と専門知識を用いて水準の高い看護を実践することが出来、それらを基盤として他の看護師への指導・相談を行うとともに、自らの実践力を自律的に向上することが出来る認定看護師を育成する。
4.訪問看護認定看護師教育課程の教育目的
1)在宅療養者・障害者及び家族に対して、熟練した看護技術を用いて、水準の高い看護が実践できる看護職者を育成する。
2)在宅療養者・障害者及び家族に対する看護実践を通して、他の看護職者に対して指導できる能力を育成する。
3)在宅療養者・障害者及び家族に対する看護実践を通して、他の看護職者等に対して相談対応・支援ができる看護職者を育成する。
5.訪問看護認定看護師に期待される能力
1)住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体的に提供することを目的とした地域包括ケアシステム構築に訪問看護認定看護師が中心的な役割を果たし、医療と介護の連携の推進を図ることができる。
2)対象者を取り巻く地域包括ケアシステムの全体像を把握し、地域の問題を捉え、解決策を提案することができる。
3)対象者に対し安心・安全な訪問看護サービスが提供できるよう、訪問看護事業所の経営管理ができる。
4)在宅療養者・障害者が療養の場を移行する際に、継続した看護を重視したケアマネジメントができる。
5)医療機関との連携を図り、円滑な退院調整のケアマネジメントができる。
6)在宅療養者・障害者の主体性を尊重したセルフケア能力を高める支援ができる。
7)在宅療養者・障害者及び家族を全人的に捉え、専門的な知識の提供、看護技術の指導ができる。
8)在宅療養者・障害者及び家族の権利を擁護し、自己決定を尊重した看護の実践ができる。
9)より質の高い医療を推進するため、多職種と協働しチームの一員として役割を果たすことができる。
10)訪問看護師の役割モデルを示し、看護職者への相談対応・指導ができる。
6.訪問看護認定看護師教育課程の定員・教育期間・開講形態
定 員 | 15名 |
教育期間 | 5月~翌年3月(11ヶ月) |
開講形態 | 講義期間:金・土 演習期間:木・金・土(11月・12月:木・金・土、1月:金・土) 実習期間:月~金 |
7.年間スケジュール
5月上旬
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開講式・オリエンテーション |
5月~1月中旬
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講義・演習 |
1月中旬~2月 | 臨地実習 |
3月中旬
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修了試験 |
3月下旬 | 修了式 |